その答えがなかった。

だから、人生を振り返り、その答えを探しに行った。

 

1973年1月25日鹿児島県枕崎市に3人兄弟の長男として誕生。

小さい頃、母が父に私の躾の事で怒られる。それが辛くて、自分の事が好きになれなかった。

保育園でイジメっ子と初めて喧嘩しました。卑怯なやつが許せなくて小さい体でも立ち向かいました。

小、中学校時代は転校が多かったのですが、クラスには割と早くなじめたと思います。

なぜなら新しい土地に行くたびに、その土地のイジメっ子と戦いました。そして、喧嘩に勝つと周りから称賛されることで、クラスには割と早くなじめたほうだと思います。

高校時代は、ラグビー部。勉強はロクにしていませんでした。自分とは違うタイプのすごい仲間に刺激を受け、濃密な時間を仲間と過ごし一生の友達ができました。

高校の校訓が「向学」「高雅」「貢献」でした。そうありたいと今も胸に残っています。

浪人時代に鹿児島を離れ加古川に引っ越し。全く始めてのこの地では言葉の壁も感じ、友達もできず寂しい気持ちで一杯でした。

中学を転校し加古川に来た妹はイジメを受けていて、ストレスで円形脱毛症になり、この地と親の仕事を恨みました。

鹿児島の友達とは連絡は取り合っていましたが、めったに会えるわけもない。

アメリカやオーストラリアに行った親友もおり、「会いたい時に、会いたい人に、会いたい。たとえ地球の裏側でも。」と強く思うようになっていました。

今から振り返るとその思いがあるからこそ、この会社で働き続けることができた気がします。

大学受験は失敗し、運転免許以外、主体性も取り柄もない私は、両親を安心させるために、この会社にルートアルバイトとして入社しました。

最初は、社長の息子ということで、「ボン」と先輩に言われ、イジメられ、疎外感を感じ、辛かった記憶があります。仕事の犠牲になった思いも抱えていたので一生懸命働かなくて、よく父と口論になりました。

そんな中でも会社が若いからか同年代の社員も入ってきて辛い事が多かったけど仲良く仕事していました。

平成18年5月5日、経理事務として働いていた母が突然店の前で亡くなりました。心筋梗塞でした。

頭が真っ白になりました。

この頃は所長という肩書で仕事していましたが、父から見たら力不足の私に不満を抱えていた時期でした。

最後まで心配をかけ、出社していた母に労いの言葉もかけられなかった自分が情けなくて、悔しくてたまりませんでした。

「俺がこの会社を守る!」と誓い、押され気味だったライバル社を倒そう!と奮起。

仕事の鬼となり、誰よりもクリーニングと地域の事を考え、必死で、血を吐くほど働いて勉強したと自負していますし、従業員もよくついてきてくれたと思います。

その後、いくつも困難がありましたが売上目標も達成し、ライバル社を倒し、地域になくてはならない会社になりました。

ただ、そこに至って初めて「これから先、なぜ会社を続けるのだろう?」と考えるようになりました。

前述したこれまでの人生を振り変える中で、自分がこれまでもこれからも大切にしたい価値観を深堀しました。

実力も、自信も、主体性さえなかった自分が経営できていた理由。

それは、色々なタイプの仲間に支えられてきたこと、その中に母と父、家族がいたこと。

今だけ、自分だけが良かったら良いと思わないこと。柔軟に時代対応してきたこと。

こんな思いに至るのは自分自身がこの仕事にも家族にも誠実であったという気づき

そして生まれた、経営理念が

「誠実で、家族に誇れる私を、末永く。」

というものです。

この思いを繋いでいくこと。

ホワイト急便のロゴマークは「♥」。

有限会社ACEは「♥」の「ACE」を目指し、限りある人生を、限りなき未来に思いを繋ぐ若者を求めています。

 

なたはどんな時に夕日を眺めますか?

若い頃は赤が好きでした。情熱の赤。太陽の赤。

赤い車を好んで乗り、洋服や小物にも赤を入れたりしていました。しかし、「これから先、なぜ会社を続けるのだろう?」と考え出した頃、よく明石の海で夕日を眺めていました。

日没寸前がその日一番大きく見えるオレンジ色の太陽が想像以上の早さで沈んでいく。

辺りはみるみる暗くなる。

今日の日を思いかえり、まだ誰も迎えたことがない明日に希望を感じる。

4人の子供の末っ子の長女がオレンジ色のランドセルを背負って小学校に行く姿も影響しているかもしれません。

洗濯屋の星の名前はオレンジスターです。

 

ACEで働くとは大切にしたい思い。

経営理念 「誠実で、家族に誇れる私を、末永く。」

クリーニングの品質に完璧はありません。お預かりするお品は、新品ではないからです。

お客様ごとの価値観があり、お品ごとにクリーニングに出されるまでの背景が違うからです。

完璧がないからこそお客様にも、お品にも、何より自分自身に誠実に向き合わなければならないと考えています。

そして誠実に向き合った先に家族に誇れる仕事のやりがいや自分自身があるのだと思います。

また、今が良ければいいと考えずに、主体性をもって柔軟に自分自身を新たにすることで末永く人生を輝かせることができると思います。

 

個性は色に例えられます。ACEでは多様性を認め合い、補い、磨きあうことは主体性をもって柔軟に成長できると考えます。

多種多様な洋服やアイテムを取り扱い、翌日にはお客様にお品をお渡しできる状態をつくっています。

本来であれば多種多様な洋服やアイテムを取り扱うと、翌日には間に合わない難しさが出てきてしまうのですが、ACEにはこのミッションを基にそれを可能にする企業努力を行っています。

もし、この世から洗濯という行為が無くなったらどうなるか想像してみてください。

汚れが目立たない黒い服を着ている人ばかりで彩の無い世界になると思いませんか?

生まれてから死ぬまで様々なライフイベントが起こります。晴れの日も、雨の日も、嬉しいことも、悲しいことも、そんな多彩なライフイベントに寄り添い彩を取りもどす。

クリーニングに朝出して夕方受け取ったスーツで明日の仕事に備える。

クリーニングに出した服でデートに備える。

名前で呼べそうな愛着のあるスニーカーをクリーニングする。

洗濯という行為は明日を新たにする行為にほかなりません。

人が生活していくうえで洗濯は止められません。

 

 

ミッションを「お客様」「社員」「パートナー・(関係各位)」「地域社会」の四方に広げて考えたときに、実現したい未来像。

ACEにかかわるすべての人と成長し、輝きたい。

それぞれの色が輝けるように。

それぞれの違いを認め合う。

それぞれのライフイベントに寄り添う。

輝くためには自分自身をアップデートしていく必要があるという意味合いが込められています。

ACEの存在意義は、「経営理念」「ミッション」「ビジョン」を軸に事業展開していくことだと考えています。

だからこそ、何よりも、私たちの考えに共感し、新しいこれからの時代を共に生きる、人間ならではの価値を提供したい人に入社してほしいと考えています。ACEが提供する価値には人にとって欠かせない思いやりがあります。

そして地域になくてはならない存在であり続けたいのです。